「がんばりなさい」が逆効果な子が増えている理由とは?自走する子の育て方

最近、「頑張りなさい!」との励ましが、なかなか言葉通り通じない、むしろ逆効果になってしまう子が増えていると感じます。

「がんばりなさい」 ってつい口にしてしまうんです・・・私も子供の頃言われて嫌な気持ちだったのに。。。。



「がんばりなさい」って強めに言われて「よーし!頑張ろう!」ってどう考えても思わないですよね。
この記事では、なぜ「がんばりなさい」が子どもに響かないのか、逆効果になってしまう背景と、子どもが“自分からがんばりたくなる”ような関わり方や仕組みについて、そろタッチ伊勢校の現場からお伝えします。
【がんばりなさい】の正体
大人が「がんばりなさい」と言うとき、それは大抵「もっと努力してほしい」「すぐに結果を出してほしい」という期待が込められています。
つまり、がんばりなさい!の正体は大人の願望です。でも、子どもにとってその言葉の意味はあいまいで、何をどう頑張ればいいかが伝わっていないことが多いのです。
また、すでに精一杯やっている子にとっては「これ以上どうすればいいの?」というプレッシャーや、現状の全てを否定されたような気持ちにすらなってしまいます。
自走する子になるには“仕組みづくり”
大人は「意志」でがんばれますが、子どもは「仕組み」でしかがんばれません。
- モチベーションが高まる仕掛け
- 成功体験が自然と積み重なる流れ
- 自分の努力が「見える化」される設計
子どもが動くのは、“自分で決めたとき”



誰かに「やれ」と言われてやることより、自分で「やってみよう」と決めたことのほうが、圧倒的に継続力があるのです。
子どもが自分で「もっとやりたい」「もう一回やってみる」と感じられるような声かけや環境づくりが、やる気を支える鍵になります。
自分で進める子は「よし、昨日より進んだぞ」「前より間違わずに解けた!」「ランキングが上がった!」など、自分の変化に気づきそれを楽しめる子です。
保護者の方には、
- 「がんばったね」より「難しい問題だったのに最後までやれたね」
- 「すごいね」より「学校から帰ってきて疲れてるのに挑戦したね」
- 「偉いね」より「やってみようと思ったんだね」
といった具体的な声掛け、かつ「結果ではなく経過」を褒める声かけをおすすめしています。
やる気を“出させる”から、“湧いてくる”へ
やる気は与えるものではなく、湧いてくるもの。
そのためには、
- 本人の意思を尊重する
- 小さな達成感を積み重ねる
- 「結果」より「過程」に目を向ける ことが大切です。
「がんばりなさい」よりも、「いっしょに続けてみようか」「昨日と何が違った?」といった関わりが、子ども自身の中に“やりたい”を生み出します。



子どもががんばれるようにするためには、仕組みが必要。むしろ個人的には「やる気」はそこまで必要じゃないとさえ思っています。この辺りはまた記事にします。
伊勢校では、その子に合った声かけや関わり方も含めてサポートしています。「がんばれない子」ではなく、「がんばれる環境」がまだ整っていないだけかもしれません!



